ORSC®ブログ

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組織開発のヒント  

リーダーの中のいろいろな自分

ある日ふと、
「なんだか最近、自分らしくないな…」
と思ったことはありませんか?
もしくは、鏡を見て

「随分と疲れた顔だな、、、自分はもともとこんな顔だったっけ?」

と映った顔をまじまじと眺めたことはないでしょうか?

組織の中でリーダーや管理職など特定の役職に就くようになると、
「役割」が先行して行動や意思決定をしていくことがよくあります。
まるで「役割」と自分が一体化してしまったかのように、
本来「自分らしい」と思っている様々な要素は鳴りを潜めてしまうのです。

けれど、実際には私たちは「いろいろな自分」を内に秘めています。
優しい自分、強い自分、大らかな自分、気弱な自分、ひょうきんな自分、ちょっと意地悪な自分など、
読者の皆様にもちょっと頬を赤らめるような「いろいろなご自分」が思い当たることでしょう。

システム・コーチング®では、この「いろいろな自分」を「秘密の自己」と呼んでおり、
多様な自己の集合体である全体性(whole)を本来の「自分」としています。

あなたという個人も多様な側面によって構成されている「システム」なのです。

役割は、そんな自分の側面を引き出してくれることもあります。

新しい役職に就いたとき、新しい職場に異動になった時、新しいメンバーとチームを組んだ時、
もしくは初めて「お父さん・お母さん」になった時、それまでとは違った自分の側面に出会った、
という経験をされた方は多くいるのではないでしょうか。

またその逆に、一つの「役割」が長く続くと、自分の一部の要素だけが日常化し、
本来持っていた豊かで多様な側面が出番を失い、
倦怠感や停滞感、または成長実感が持てないといった状態にもなります。

社会人になって間もない頃や役職や職場などの環境が次々にかわった時代と違い、
一般的に40代50代になるとこの傾向は強まりがちです。

さて、ここまでの話に頷いている読者の皆さん、
ここでもう一度、あなたという人は今担っている役割よりもずっと大きく豊かで多様な存在だ、
ということを思い出して下さい。

そして、多様な自分の要素をあなたの「役割」にもっと持ちこんでみませんか。

もし普段「強くて責任感のある自分」で役割をこなしているのであれば、
「ひょうきんな自分」をスパイスに加えてみるのもいいかもしれません。

どんな自己を持ち込んでリーダーの役割を満たすのか、
普段とは違ったスーツを身につけるようにリーダーシップの幅を広げてみてはいかがでしょうか?

それはきっと職場に普段と違う雰囲気をもたらし、
質の違う対話がメンバーの中に生まれてくる可能性を秘めています。

チームや組織に感じていた閉塞感を変えていく鍵は、リーダーであるみなさんの内側にあるかもしれません。

明日の朝、普段は会社には連れて行っていない、どんな自分と一緒に出社してみたいですか?

次回、この「秘密の自己」のさらなる応用編についてご紹介します。

それでは、今日も良い1日を!

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